【岩手県】もう一度挑戦 – 鈴木拓也さんが物流・倉庫の現場で見つけたもの

🌅 もう一度挑戦という選択
「自分にもこんな場所があるなんて、思ってもみなかったんですよ」。岩手県東部の工場で働く鈴木拓也さんが、少しはにかみながらそう語ってくれた。42歳、長く務めた会社が倒産。穏やかに微笑む表情からは、かつての辛い日々を想像することは難しい。けれど、ここに辿り着くまでには、誰にも語れない苦しみと迷いの時間があった。40代からでも遅くない、再起の場としての工場それを体現するような物語が、鈴木拓也さんにはある。
42歳という年齢は、新しいことを始めるには遅すぎるのかもしれない。鈴木拓也さんも当初、そう感じていた。「もう自分には選べる道が少ない」「若い人たちと一緒に働くなんて気が引ける」。そんな後ろ向きな考えが、頭の中をぐるぐると回っていた。けれど、岩手県にあるこの会社の求人を見つけたとき、「年齢不問」「40代50代活躍中」という文字に目が止まった。それは、長らく感じることのなかった希望の光のように見えたという。

新たな一歩
「ここなら大丈夫かもしれない」——実際に職場見学に行った鈴木拓也さんは、現場の活気と清潔さに驚いた。想像していた重苦しい工場のイメージとはまったく違う、明るく整然とした空間。働いているスタッフたちは、すれ違う度に「こんにちは」と声をかけてくれる。先輩スタッフの一人が、わざわざ手を止めて「分からないことがあったら、いつでも聞いてね」と笑顔で言ってくれた。その瞬間、「自分もここで働きたい」と素直に思えたという。
工場の朝礼で挨拶をした時、鈴木拓也さんは少し声を震わせながらも、「これから皆さんの仲間として頑張ります」と力強く宣言した。拍手で迎えられ、その瞬間「自分はここでやっていける」と確信した。これまで何度も挫折を経験してきたけれど、今度は違う。ここには、自分を温かく迎えてくれる仲間がいる。新しい環境への不安は、まだ完全には消えていなかった。それでも、最初の一歩を踏み出せた喜びの方が、はるかに大きかったという。
成長と仲間
半年経つ頃には、鈴木拓也さんは新しく入った後輩に教える立場になっていた。「自分が教えてもらった分を、今度は誰かに返したい」。そんな気持ちで、丁寧に技術と心構えを伝えていく日々が始まった。後輩が初めて一人で工程を完了させた時、自分のことのように嬉しかった。「人に教える」という経験は、自分の理解をより深めることにもつながった。教えるためには、自分が完璧に理解していなければならない。鈴木拓也さんは、後輩の成長を通じて、自分自身もまた成長していくことを実感していた。
寮の同室の仲間とは、まるで兄弟のような関係になった。仕事の悩みも、家族のことも、将来の夢も、何でも話せる相手ができたのは生まれて初めての経験だった。「一人暮らしだと、つらいことがあった時に話せる相手がいなくて、ずっと抱え込んでしまうんです。でもここでは、いつでも誰かが聞いてくれる」。鈴木拓也さんは、寮生活がもたらしてくれた人間関係の温かさに、何度も救われたという。

忘れられない出来事
ある冬の日、雪が積もって出勤が困難になりそうになった時、寮に住むスタッフ全員で雪かきをした。「ここに住んでいる仲間で、自分たちの職場を守ろう」という空気が自然と生まれた。鈴木拓也さんも先輩と一緒に、朝早くから雪かきに加わった。冷たい風の中、白い息を吐きながら作業をする時間は、不思議と楽しかった。終わってから飲んだ温かいお茶の味を、鈴木拓也さんは今でも忘れられない。「仕事だけじゃなくて、生活そのものを共にしている仲間がいる」。それが、ここで働く何よりの幸せだと、改めて感じた。
そして今
「自分の手で作ったものが、世の中の役に立っている」。そう思えることが、鈴木拓也さんにとって何よりの励みだ。物流・倉庫の現場で生み出される製品は、確かに人々の生活を支えている。スーパーで自社製品を見かけた時、街中で自分が組み立てた部品が使われている製品を見つけた時——胸の奥がじんと熱くなる。「自分の仕事が、誰かの何気ない日常を支えている」。その実感は、ただ給料をもらうだけでは得られない、深い誇りを鈴木拓也さんにもたらしてくれる。
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