品質とは何を指すか|工場で言う「良い」「悪い」の基準

工場では毎日「品質」という言葉が出ます。何を良いとし、何を悪いとするのか。
品質は、決められた形に合っているか
きれいに見えるかどうかではありません。決められた寸法や見た目の範囲に入っているかどうかです。
自分の感覚で良し悪しを決めるものではない、ということです。
基準は自分では決められない
どこまでを良しとするかは、図面や決まりで先に決まっています。作る側が動かせるものではありません。
なぜ厳しいのか
部品は、他の部品と組み合わさります。少しのずれが、次の工程で入らない原因になります。
一つの部品だけ見れば十分でも、組み合わせると足りなくなります。
使う人のところまで届く
作った物は、最後に人が使います。安全に関わる部分では、見た目の話では済みません。
良し悪しの見分け方は教わる
限度を示す見本や、写真が用意されていることがあります。迷ったら自分で決めず、見本と比べてください。
迷ったら止める
良いか悪いか分からない物を、そのまま流さない。これが最初に覚える約束です。
「たぶん大丈夫」がいちばん危ない
判断がつかないまま流すと、後で全部さかのぼることになります。その場で聞けば、一つで済みます。
ばらつきという考え方
同じように作っても、少しずつ違いが出ます。その幅を小さく保つことが、品質を保つということです。
なぜ手順を守るのか
手順は、ばらつきを小さくするために決まっています。自分なりの工夫が、ばらつきを生むことがあります。
良い工夫は提案として出す
勝手に変えるのではなく、提案として出す道があります。採り入れられれば、全員のやり方になります。
記録も品質のうち
いつ、誰が、どの分を作ったか。問題が出たときに範囲を絞るために使われます。
書き漏らすと、調べる範囲が広がります。
不良には種類がある
寸法が外れているもの、傷や汚れが付いたもの、部品が足りないもの。種類によって、直せるかどうかが変わります。
手直しと廃棄
直して使えるものと、使えないものがあります。どちらになるかは、決まりで判断されます。
報告は責められるためではない
原因を見つけて、次を止めるための報告です。隠したときにだけ、重い話になります。
同じ不良が続くとき
人の注意ではなく、やり方や道具に原因があることが多いです。気をつけるだけでは止まりません。
前工程から来た不良
自分が作ったものでなくても、気づいたら伝えます。受け取った側が最後の関所になります。
検査は最後の網
検査があるから流していい、ということにはなりません。網に頼るほど、抜ける数が増えます。
速さと品質は敵ではない
手戻りが減れば、結果として速くなります。作り直しの時間がいちばん大きな無駄です。
清潔さも品質に関わる
手や手袋の汚れが、そのまま製品に移ります。身のまわりを整えることに、意味があります。
道具の状態も関わる
使う道具が狂っていれば、丁寧に作っても外れます。始める前の点検が効きます。
未経験でも分かるようになる
最初は良し悪しが見えません。見本と比べる回数が増えると、見えるようになります。
分からないと言える人が強い
分からないまま進める人より、聞ける人のほうが信用されます。聞くことは、弱さではありません。
数字で決まっているもの、目で見るもの
寸法のように数で決まるものと、見た目のように見本と比べるものがあります。後者ほど、人によって判断が割れます。
割れたときは上の人に
自分と隣の人で判断が違ったら、そこで止めて聞いてください。その場の多数決で決めることではありません。
お客様先での話につながる
流れた不良は、届いた先で見つかります。そこまで行くと、直す費用が桁違いになります。
よそから届いたものも同じ基準
部品工場から届いたものにも、同じ範囲が当てはまります。どこで作られたかに関わらず、決められた範囲に入っているかで見ます。
まとめ
品質は、決められた範囲に入っているかどうか。迷ったら止めて聞く。この一つで、大半の失敗は防げます。
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