後工程に渡すということ|自分の作業が誰に届くか

工場では「後工程」という言葉がよく出ます。自分の次に作業をする人や工程のことです。
後工程とは、次に受け取る側
自分が手を離した物は、必ず誰かが受け取ります。その相手が、後工程です。
逆に、自分に物を渡してくる側を前工程と呼びます。
なぜこの言葉が使われるのか
自分の作業だけを見ていると、全体が見えません。渡した先で何が起きるかを考えるための言葉です。
受け取る側は選べない
後工程は、渡されたものでやるしかありません。手前で崩れると、その先は全部崩れます。
不良を流さないという考え方
おかしいと思った物を、そのまま次に渡さない。これが現場でいちばん重く扱われる約束です。
自分の工程で止めれば一つで済みますが、流せば何十個にもなります。
止める勇気のほうが評価される
止めると迷惑をかける、と考えて流す人がいます。実際には、流したほうがはるかに大ごとになります。
渡すときの向き
受け取る人が持ちやすい向きで置くだけで、次が速くなります。自分が置きやすい向きとは限りません。
渡す数と場所を守る
置く数や場所には理由があります。多く積むと、取り出しにくくなります。
並べ方に意味がある
古いものから使う並べ方になっていることがあります。崩すと、後ろの物が残り続けます。
途中で止まったら伝える
自分の手が止まると、後工程も止まります。止まった時点で伝えるほうが、待たせる時間が短くなります。
速すぎても困ることがある
後工程が受け取れる量を超えて作ると、置き場が溢れます。速ければよい、とは限りません。
前工程にも言ってよい
自分が受け取る側で困っているなら、伝えてください。言わないと、相手は気づきません。
伝え方は、責めない形で
人ではなく、物の話にする。「この向きだと取りにくい」と言えば、たいてい直ります。
後工程の顔を知っておく
誰が受け取っているかを知ると、渡し方が変わります。機会があれば、見に行ってください。
いちばん後ろは使う人
工程をたどっていけば、最後は製品を使う人です。自分の作業がどこに届くかを知ると、意味が変わります。
記録を残す意味
いつ、どの分を作ったかの記録は、後で問題が出たときに範囲を絞るために使われます。面倒でも、正しく書いてください。
報告は早いほど軽い
時間がたつほど、流れた数が増えます。気づいたその場が、いちばん被害の小さい瞬間です。
引き継ぎも後工程への渡し
交替で次に入る人も、後工程です。途中の状態をそのまま伝えてください。
片づけも渡しのうち
散らかったまま渡すと、次の人が片づけから始めます。その時間は、全部遅れになります。
自分も誰かの後工程
受け取る側になれば、渡し方の良し悪しが分かります。両方の立場を知ると、伝え方が変わります。
新しく入った人が最初に覚えること
速さより先に、流さないこと。ここを外さなければ、大きな失敗にはなりません。
言葉が分からないときは聞く
後工程、前工程、仕掛り。その場で聞けば、その日のうちに覚えられます。
自分の工程の意味を知る
なぜこの作業が要るのかが分かると、手を抜いてよい場所とそうでない場所が見えます。教わる機会があれば、聞いてください。
渡す前にひと目見る
手を離す直前の一瞬で、気づけることがあります。置く前に見る、を手順に入れてください。
置き場の表示を守る
置き場に書かれた表示は、後工程が探さずに済むためのものです。近いから、で別の場所に置かないでください。
同じ物を作り続ける意味
ばらつきが小さいほど、後工程は速く進みます。そろっていることが、そのまま値打ちになります。
まとめ
おかしい物は流さない、持ちやすい向きで渡す、止まったら伝える。後工程を思うだけで、仕事の質が変わります。
未経験から月収32万円以上も可能
苅田日産工場 自動車組立スタッフ募集中
日勤のみ・夜勤なし/土日休み・年間休日121日
時給1,800円/寮費無料/入社祝い金90万円/赴任費全額支給
全国から応募OK。最短1週間でスピード就業。



