ホームシックになったら|遠くで働き始めた最初の数か月の越え方

遠くへ働きに出た人の多くが、どこかで一度は「帰りたい」と思います。仕事が嫌になったわけでも、人間関係が悪いわけでもないのに、ふとした瞬間に来ます。これは弱さではなく、環境が変わったときに普通に起きることです。
来やすい時期がある
入ってすぐは、覚えることが多くて気が張っています。実際につらくなるのは、その山を越えたあとです。
| 最初の1〜2週間 | 緊張と忙しさで、考える余裕がない |
|---|---|
| 1か月前後 | 仕事に慣れ、ふと静かになったときに来る |
| 3か月前後 | 生活が固まり、この先が長く感じられる |
知っておくだけで違います。「そういう時期だ」と分かっていれば、自分がおかしいのだと思わずに済みます。
夜と休みの日にひどくなる
働いている時間はまぎれます。つらくなるのは、部屋に戻ったあとと、予定のない休みの日です。
ここで動画や通話にずっと張りついていると、かえって地元との落差が広がります。連絡を断つ必要はありませんが、それだけにしないことが効きます。
予定を1つだけ入れる
休みの日に何もないと、時間の長さがそのまま気持ちに乗ってきます。買い物でも散歩でも構わないので、外に出る用事を1つ作ってください。内容は問いません。
生活の型を先に作る
気持ちが落ちているときに、あれこれ判断するのは負担です。考えなくても回る型があると、その負担が減ります。
- 起きる時間と寝る時間を、休みの日も大きく変えない
- 食事の時間をだいたい決める
- 洗濯や掃除の曜日を決めておく
単調に思えるかもしれませんが、型があるほど気持ちは安定します。崩れているときほど効きます。
人と話す機会を1つ持つ
1日じゅう誰とも話さない日が続くと、気持ちは沈みやすくなります。仕事で話しているつもりでも、作業の会話だけでは足りないことがあります。
同じ時期に入った人がいるなら、その人と少し話すだけで違います。大人数の中に入る必要はありません。1人いれば十分です。
地元とのつながりも切らない
週に1回、曜日を決めて家族や友人と連絡する。それくらいの頻度が続けやすい形です。毎日だと地元から離れられず、まったく無いと孤立します。
体のほうを先に整える
気持ちの問題に見えて、体が原因のこともあります。睡眠が足りていない、食事が偏っている、ずっと部屋にいる。
気分を変えようとするより、まず寝る時間を確保するほうが早いことがよくあります。順番を間違えないでください。
それでも消えないとき
数か月たっても改善せず、眠れない・食べられない・仕事に行けないという状態が続くなら、それはホームシックとは別のものかもしれません。
我慢を続ける必要はありません。会社の相談窓口や、医療機関に相談してください。早いほど戻りも早くなります。
帰るという選択も否定しない
合わないと分かったなら、戻ることは失敗ではありません。ただし気持ちがいちばん落ちている日に決めないでください。
1週間おいて、それでも同じ気持ちなら考える。その順番にすると、あとで後悔しにくくなります。
比べる相手を間違えない
つらいときほど、地元に残った人の暮らしが良く見えます。休みの日の様子だけが目に入るからです。
向こうにも面倒はあります。見えている一部と、自分の全部を比べないこと。これだけで気持ちの落ち方がかなり変わります。
1年後の自分に何を残すか決める
いま何のためにここにいるのかが曖昧だと、つらさだけが残ります。貯める額でも、覚える技術でも構いません。
紙に1行書いて、見える場所に貼っておく。迷ったときに立ち戻る場所があるかどうかで、続けやすさが変わります。
たいていは過ぎていく
季節が一巡すると、土地の勝手が分かり、行きつけの店ができ、話す相手ができます。そこまで来ると、最初の頃のつらさは思い出せなくなります。
いま来ているなら、それは順番どおりに来ているだけだと思ってください。
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