家賃を払わない期間に何をするか|住居費ゼロのあいだの家計の組み方

住まいの費用がかからない期間は、家計にとって特別な時間です。ところが実際には、その分をそのまま使い切ってしまう人が少なくありません。入ってくる額が同じでも、出ていく額は生活の仕方で簡単に増えるからです。
まず、浮いている額を数字にする
感覚では「少し楽になった」で終わってしまいます。前に払っていた家賃と、それに付いていた費用を書き出してください。
- 家賃
- 共益費や管理費
- 駐車場代
- 更新料を月割りにした分
この合計が、毎月自由に使える枠として増えた額です。実家暮らしだった人は家賃の比較になりませんが、その場合は光熱費や食費の負担がどう変わるかで見ます。
先に取り分けてから生活する
残ったら貯める、という順番では貯まりません。給料が入った時点で、決めた額を別のところへ移してしまうのがいちばん確実です。
| 順番 | 先に取り分ける → 残りで生活する |
|---|---|
| 置き場所 | ふだん使う口座とは別にする |
| 金額 | 浮いた家賃の全額でなくてよい。続く額にする |
最初から高い目標を置くと続きません。浮いた分の半分から始めるくらいが、無理なく続く水準です。
使ってよい枠も決めておく
すべてを貯金に回すと、生活が窮屈になって反動が来ます。趣味や外食に使う枠を先に決めておくほうが、結果的に長続きします。禁止ではなく配分の問題です。
増えやすい支出に気をつける
住居費が消えたぶん、別のところが膨らむことがあります。よくあるのは次の3つです。
- 外食と中食|自炊の設備があっても、疲れていると使わなくなる
- 買い物|手元に余裕があると単価が上がりやすい
- 通信や定額の契約|増やしたことを忘れがちで、毎月効いてくる
どれも一つずつは小さな額です。ただし毎月かかるものは、年単位で見ると住居費に匹敵することがあります。
期間で区切って目標を置く
住居費がかからない状態は、ずっと続くとは限りません。だからこそ、いつまでにいくらという形で区切るほうが現実的です。
| 1年目 | 生活を整える。無理のない額を続けて習慣にする |
|---|---|
| 2年目以降 | 使い道を決める。次の住まい、資格、家族への備え |
目的のない貯金は、額が増えても不安が減りません。使い道を先に決めておくと、貯めること自体が続きます。
帰省や仕送りは「支出」として組み込む
遠くで働く場合、帰省の費用は必ず発生します。仕送りをする人もいます。これらを余りから出そうとすると、計画が崩れます。
年に何回帰るか、毎月いくら送るかを決めて、固定の支出として先に引いてください。そのうえで残る額が、本当に自由に使える額です。
住まいの費用が戻る日に備える
寮を出て自分で部屋を借りるときには、敷金や家電の購入など、まとまった支出が発生します。住居費ゼロの期間に何も残していないと、そこで詰まります。
次の住まいにかかる分だけでも先に確保しておくと、辞めどきや住み替えの判断が自由になります。お金があるというのは、選べるということです。
収入が増えたときこそ、配分を変えない
手当が付いたり、慣れて収入が上がったりすると、生活の水準もつられて上がります。これ自体は悪いことではありませんが、上がった分をそのまま生活費に回すと、貯まる額は変わりません。
増えた分は、先に取り分ける額のほうへ足す。この習慣があるかどうかで、1年後の結果がはっきり分かれます。
まとまった入金があるときの扱い
入社時の一時金や賞与のように、まとまった額が入ることがあります。金額が大きいぶん、使い方も大きくなりがちです。
- 入る前に、使い道と割合を決めておく
- 一部は必ず動かさない場所へ移す
- 大きな買い物は、入金から数週間おいて判断する
すぐに決めないというだけで、後悔する買い物はかなり減ります。
数字を月に一度だけ見る
毎日家計簿をつける必要はありません。月に一度、口座の残高と、決めた額が移せたかどうかを確認するだけで十分です。
住居費のかからない期間は長くは続きません。その間に何を残すかを決めておくことが、この働き方をいちばん活かす方法です。
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