奨学金を返しながら働く|返済がきついときに使える制度と考え方

働き始めてすぐに始まる支払いのひとつが、奨学金の返済です。毎月決まった額が出ていくので、家計の設計はここを入れてから考える必要があります。
まず、返済の中身を確認する
何年で、毎月いくら返すのか。利子が付くものか付かないものか。ここを把握していない人が、意外と多くいます。
- 毎月の返済額
- 残りの回数と、完済の予定時期
- 引き落としの口座と日付
引き落とし日と給料日の関係は特に大事です。給料日より前に引き落とされる形だと、残高が足りず引き落とせない月が出てきます。
住まいの費用との関係
返済がある状態で家賃も払うと、手元に残る額はかなり圧迫されます。ここで効いてくるのが、住居費がかからない働き方です。
| 家賃を払う | 返済+家賃が毎月出ていく |
|---|---|
| 寮に入る | 返済のみ。家賃の分が返済や貯金に回せる |
返済額が変わらなくても、出ていく総額が減れば、生活は明らかに楽になります。返済を早めたいなら、住まいの費用を下げるのがいちばん効きます。
返済が苦しいときの制度
払えないまま放置するのが、いちばんまずい対応です。制度として、返済の負担を一時的に軽くする仕組みが用意されています。
- 毎月の返済額を減らし、その分期間を延ばす仕組み
- 一定の期間、返済そのものを待ってもらう仕組み
どちらも申請と審査が必要で、条件があります。収入の状況を示す書類を求められることが一般的です。詳しい条件は、借りている先の案内で確認してください。
制度を使っても借金は消えない
減額や猶予は、返す額を減らす制度ではなく、返し方を変える制度です。期間が延びれば、利子のあるものは総額が増えることもあります。
それでも、滞納して延滞扱いになるよりはるかに良い選択です。使えるものは使ってください。
滞納すると何が起きるか
引き落としができない月が続くと、延滞として扱われます。督促が来るだけでなく、信用情報に記録が残る場合があります。
そうなると、あとでカードを作る、部屋を借りる、車を買うといった場面で影響が出ることがあります。払えないと分かった時点で、先に相談してください。連絡を無視することだけは避けます。
繰上げ返済は焦らない
余裕が出ると、一気に返してしまいたくなります。ただし手元の現金をすべて使うと、急な出費に対応できなくなります。
生活費の数か月分を残したうえで、余った分を返すという順番にしてください。返済を急いだ結果、別の借入をすることになっては本末転倒です。
住所が変わったら手続きする
返済の案内や重要な通知は、登録された住所に届きます。移り住んだのに変更していないと、大事な連絡を受け取れません。
住民票を移したときに、まとめて片づけてしまうのがいちばん忘れません。実家に置いたままにする場合は、家族に受け取りを頼んでおいてください。
収入が変わったら見直す
手当が付いたり、契約の形が変わったりすると、使える制度の条件も変わることがあります。減額や猶予を受けている場合はとくにそうです。
状況が変わったら報告が要る仕組みになっていることがあります。放置すると、あとで一括の請求になる場合もあるので、変わった時点で確認してください。
家族が保証人になっている場合
返済が滞ると、連絡は本人だけでなく保証人にも行きます。親や親族に迷惑がかかる形です。
言い出しにくくても、先に自分から相談したほうが被害は小さく済みます。制度を使えば止められることも、放置すると止められなくなります。
完済までの見通しを紙にする
あと何年で終わるのかが見えていないと、返済はただの重荷になります。完済の予定時期を書き出して、そこまでの計画を立ててください。
住居費のかからない期間に、どこまで進められるか。数字にすると、終わりが見えて気持ちが変わります。
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