県外で暮らしたことがない人へ|はじめて地元を出るときの整理

「この県から出たことがありません」という声を、いろいろな地域からいただきます。不安は当たり前で、それ自体は止める理由になりません。整理の順番を書きます。
不安を3つに分ける
- 暮らしていけるか(住まい・お金・手続き)
- 仕事が務まるか
- 人とやっていけるか(言葉・知り合い)
まとめて「不安」と考えると動けません。分ければ、それぞれに答えがあります。
暮らしの不安は、いちばん答えが出やすい
住む場所が用意されているなら、探す手間も初期の費用も要りません。
何が付いていて、何を自分で用意するのか。先に聞いてしまえば、この不安は消えます。
お金の不安も数字にできる
入るお金と出るお金を並べれば、残る額が見えます。分からないのが不安なだけで、分かれば判断できます。
住居費がかからない期間があるなら、そこも計算に入れてください。
仕事の不安は、やってみないと分からない
ここだけは事前に確かめきれません。ただし未経験の人が入る前提の現場なら、教わる順番は決まっています。
できるかどうかより、教わる姿勢があるかどうかで決まる部分が大きい仕事です。
人の不安は、実は小さい
同じように遠くから来た人が周りにいます。全員が地元の人という環境ではありません。
「自分だけがよそ者」ではないという点は、先に知っておいてください。
言葉は数か月で慣れる
最初は聞き取りにくくても、耳はそのうち慣れます。分からないときに聞き返せば、仕事は回ります。
自分の話し方を直す必要もありません。
戻る道を残しておく
出たら戻れない、という話ではありません。合わなければ戻ればよいのです。
戻る道があると思えるだけで、決断が軽くなります。これは実際にそのとおりです。
期間を区切ってみる
一生の話にすると重くなります。まず1年、と決めれば考えやすくなります。
続けたければ続ければよく、やめても失敗ではありません。
周りの反応に備える
「なぜそこまで」と言われることがあります。理由を長く説明しようとすると疲れます。
条件を並べて見せるのが、いちばん短く伝わる方法です。
家族には早めに話す
決めてから伝えると、反対されたときに引き返せません。迷っている段階で一度話しておいてください。
心配しているのは、たいてい危ない場所ではないか、食べていけるかの2つです。
親が心配するのは中身が違う
本人が気にするのは仕事の中身でも、家族が気にするのは食事と眠る場所だったりします。
相手の知りたいことを先に伝えると、話が早く終わります。
一度見に行く必要はない
下見に行けるならよいのですが、遠ければ費用がかかります。
写真や説明で確かめられることは、先に聞いて済ませてください。
聞いておくとよいこと
| 住まい | 個室か、何が付いているか、費用の扱い |
|---|---|
| 移動 | 赴任の費用がどこまで対象か |
| 働き方 | 時間、休み、最初の教育 |
| 周辺 | 買い物や病院が近くにあるか |
手続きは思ったより少ない
住民票、保険、銀行、通信。数は多く見えても、一日でまとめて片づく範囲です。
並べて順に片づければ終わります。
最初の1か月は誰でもきつい
土地にも仕事にも慣れていない時期です。ここを乗り切れば、たいていの人は落ち着きます。
最初がいちばんきつい、と知っているだけで違います。
寂しさは必ず来る
数週間して落ち着いたころに来ることが多いものです。異常ではありません。
連絡を取る、外に出る、休みの日に予定を作る。やることが決まっていれば越えられます。
帰る予定を先に入れる
いつ帰れるかが分かっていると、それまで持ちます。先の予定が支えになります。
出た経験そのものが残る
合わずに戻ったとしても、知らない土地でやってみた経験は残ります。
次に何かを決めるときの、判断の材料になります。
決められないときは条件で決める
気持ちで決めようとすると、いつまでも迷います。
条件を並べて、良いほうを取る。そのほうが、あとで納得しやすくなります。
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