身内に不幸があったら|工場勤務の忌引きと急な休みの取り方

遠くで働き始めるとき、頭をよぎるのが「急に帰らなければならなくなったらどうなるのか」という点です。身内の不幸は予告なく起きますし、聞きにくい話でもあるので、分かる範囲で先に整理しておきます。
忌引きは法律で決まっているのか
結論から書くと、忌引きの日数を定めた法律はありません。会社ごとの就業規則で決まっているもので、日数も、給与が出るかどうかも、会社によって違います。
だからといって休めないわけではありません。多くの職場に規定があり、実際に使われています。無い場合でも、欠勤や有給の扱いで対応するのが普通です。
まず誰に連絡するか
順番を間違えると話が進みません。作業の穴を埋めるのは現場、休みの扱いを決めるのは雇い主の会社です。
| 連絡する相手 | 伝えること |
|---|---|
| 現場の上長 | いつから何日、出られないか。まずここへ |
| 雇い主の会社の担当 | 休みの扱い、給与、必要な書類 |
時間帯によっては電話がつながらないこともあります。その場合も、まず一報を入れてから移動してください。連絡が無いまま来ないのがいちばん困る形です。
何日くらい認められるのか
亡くなった方との関係で日数が変わる決め方が一般的です。近い関係ほど長く、遠い関係ほど短くなります。ただし、繰り返しになりますが日数は会社ごとに違います。
遠方の場合に移動の日を足せる規定を置いている会社もあります。寮に入って遠くで働いているなら、ここは入る前に確かめておく価値があります。
給与はどう扱われるのか
- 規定があり、その日数は通常どおり支払われる
- 規定はあるが、給与は出ない(休むことは認められる)
- 規定が無く、有給を使うか欠勤になる
どれになるかは会社次第です。「休めるか」と「給与が出るか」は別の話なので、分けて聞いてください。
入って間もない時期に重なったら
有給休暇は働き始めてすぐには持っていません。入社から半年経つまでは、急な休みが欠勤の扱いになることがあります。
それでも、事情を伝えれば休むこと自体は認められるのが普通です。気にする方が多いのは出勤の記録ですが、理由がはっきりしている休みは、無断で来ないのとはまったく別に扱われます。
証明を求められることがある
会葬の礼状や、葬儀社が出す書類の提出を求められることがあります。悪意で疑っているわけではなく、規定どおりに処理するために必要な手続きです。
手元に残らないこともあるので、何が必要かを最初の連絡のときに聞いておくと、あとで慌てずに済みます。
遠くから戻る場合
- 移動にかかる時間を、休みの日数に含めるかどうか
- 寮を空ける間の扱い(鍵や荷物)
- 戻る日が読めない場合、どこまで連絡すればよいか
この3つを最初に確かめておくと、向こうにいる間に何度も連絡しなくて済みます。気持ちに余裕が無いときほど、決めごとが少ないほうが楽です。
亡くなった場合以外の急用
家族が急に入院した、子どもが運ばれたといった場合は、忌引きの規定には当てはまりません。この場合は有給か欠勤の扱いになるのが普通です。
ただ、扱いが違うだけで休めないわけではありません。続く見込みがあるなら、勤務の形を変えられないかも含めて相談してください。短い期間で終わる話か、しばらく続く話かで、打てる手が変わります。
戻ってからのこと
抜けた分は誰かが埋めています。戻った日に一言伝えておくと、その後の空気がまるで違います。長い説明は要りません。
伝える言葉は短くて構いません。「ご迷惑をおかけしました」で足ります。事情を詳しく話す必要はありませんし、聞かれても答えたくないことは答えなくて大丈夫です。
そのうえで、戻った日に確かめておくとよいことが2つあります。
- 休んだ日の扱いがどうなるか。給与にどう出るかは職場の決まりによります。次の給与で驚かないよう、担当の方に聞いておきます
- 抜けた間に変わったことがないか。工程の割り当てや段取りが動いていることがあります
もうひとつ、無理をしないでほしい点があります。戻ってすぐは、気持ちが仕事に向かないことがあります。製造の現場では、注意が散ったままの作業がそのままけがにつながります。集中が続かないと感じたら、その日は工程を替えてもらえないか相談してください。言い出しにくいことですが、黙って続けるより安全です。
また、そのあとに手続きや片付けで、もう一度休みが要ることがあります。日が決まった時点で早めに伝えておくと、代わりの人の手当てがしやすくなります。まとめて伝えられるなら、そのほうがお互いに楽です。
前もって分かっている予定は別
結婚式や法事のように日付が決まっているものは、扱いが違います。分かった時点で早く伝えるほど、勤務の組み替えがしやすくなります。
交替のある職場では、シフトが先に組まれます。直前より、1か月前のほうが通りやすいのはそのためです。
身内の不幸に備えて、入る前に聞いておくとよいこと
- 慶弔の規定があるか。ある場合、給与はどう扱われるか
- 遠方の場合、移動の日を含められるか
- 有給が付く前の時期はどう扱われるか
- 急な連絡はどこへ入れればよいか(時間外の窓口)
どれも応募や面接の場で聞ける内容です。答えにくそうにされたときは、その反応自体が判断の材料になります。
まとめ
- 忌引きの日数を決めた法律は無い。会社の規定による
- 連絡は現場が先、扱いを決めるのは雇い主の会社
- 「休めるか」と「給与が出るか」は別に聞く
- 遠方なら、移動の日の扱いを入る前に確かめておく
- 家族の入院などは忌引きの規定に当たらない。有給か欠勤の扱いになる
起きてほしくないことですが、先に知っておけば、そのときに迷わずに済みます。
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