入社前に体を慣らしておく|立ち仕事に備える3週間の準備

工場勤務で最もつらいのは、作業を覚えることより最初の2週間の体の疲れです。ここを乗り切れるかどうかで、その後の続き方が変わります。事前にできる備えを整理します。
何がきついのか
重い物を持つ仕事は限られています。多くの方が疲れるのは、次の3つです。
- 立ち続けること:同じ姿勢が続き、足と腰に負担が集まる
- 生活リズムの変化:早い時間の起床に体が慣れていない
- 緊張:慣れない環境で気を張り続ける
筋力よりも、立っていられること・決まった時間に起きられることのほうが効いてきます。
3週間前からできること
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3週間前 | 就寝と起床の時刻を勤務に寄せ始める |
| 2週間前 | 1日30分程度の歩行を習慣にする |
| 1週間前 | 起床時刻を勤務と同じにそろえる |
| 前日 | 早めに寝る。持ち物を前夜のうちにまとめる |
激しい運動は必要ありません。歩くことと、起きる時間をそろえること。この2つで、初週の負担はかなり変わります。
足元の準備が効く
立ち作業では、足の疲れが全身に響きます。安全靴を自分で用意する場合は、価格より足に合うかを優先してください。
- 試着は足がむくむ午後に行う
- 厚手の靴下を履く前提でサイズを見る
- 中敷きを替えるだけでも負担が変わる
- 予備の靴下を多めに用意する
会社から貸与される場合でも、靴下と中敷きは自分で選べます。ここに少し手をかけると効果があります。
入社してからの過ごし方
最初の2週間は、休日に予定を入れないことをおすすめします。体を休めることに使ってください。
- 帰宅後に足を高くして休む
- 湯船につかる(寮の設備によりますが、可能なら効果的)
- ふくらはぎと足裏を軽くほぐす
- 食事を抜かない。特に朝
疲れているときほど食事が雑になりますが、そこで体力が落ちると悪循環になります。
体力に自信がなくても始められる
未経験から始める方の多くは、体力に自信があるわけではありません。それでも1ヶ月ほどで体が慣れていきます。慣れるまでの期間を、無理に根性で乗り切ろうとしないことが大切です。
つらいときは早めに申し出てください。工程の調整や休憩の取り方で対応できることもあります。黙って続けて体を壊すほうが、結果的に長く働けなくなります。
持病がある場合
通院が必要な持病がある場合は、応募の段階で伝えておくほうが安全です。通院の日程を考慮してもらえることがありますし、配属を検討する材料にもなります。
伝えると不利になるのではと心配になりますが、入社後に無理が生じるほうが双方にとって困ります。判断に迷う場合は、まず主治医に相談してください。
寝る時間を先に決める
早起きに慣れようとして早く起きるだけだと、睡眠時間が減って逆効果になります。先に決めるのは起床ではなく就寝の時刻です。
- 勤務開始から逆算して起床時刻を出す
- そこから7時間前後を確保できる就寝時刻を決める
- 就寝の1時間前には画面を見るのをやめる
寝る時刻を固定すると、起きるほうは自然についてきます。順番を逆にすると、寝不足のまま初日を迎えることになります。
3週間の進め方
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3週間前 | 起床時刻を勤務に合わせ始める。1日15分ずつ動かす |
| 2週間前 | 1日30分ほど歩く。立っている時間を意識して増やす |
| 1週間前 | 就寝時刻を固定する。夜更かしをやめる |
| 前日 | 持ち物と行き方を確認。しっかり寝る |
順番が大事です。起きる時刻を先に固定すると、寝る時刻は後からついてきます。逆にすると、寝られないまま朝が来ることになります。
やらなくてよいこと
- 筋力トレーニングを急に始める。疲れを残したまま初日を迎えることになる
- 体重を落とそうとする。食事を減らすと、立ち仕事で持たない
- 作業に使う道具を買いそろえる。支給されるものが多い
- 作業内容を先取りして勉強する。手順は入ってから教わる
準備でやる価値があるのは、生活リズムと、歩くことだけです。あとは体力を残した状態で初日を迎えるほうが、はるかに役に立ちます。
入社前に無理をしない
備えようとして急に運動を始め、痛みが出てしまう方がいます。それでは本末転倒です。
やるのは歩くことと、生活時間をそろえることの2つで十分です。筋力は働きながら自然についてきます。入社前にやるべきことは、体を作ることではなく、体を整えて初日を迎えることです。
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