作業の速さについていけないとき|追いつくまでにやること

入って数日で、周りの速さについていけないと感じる人がいます。ここで辞めてしまう人もいますが、たいていは順番の問題です。
速さは、慣れの結果でしかない
速い人は、最初から速かったわけではありません。同じ動きを何百回も繰り返した結果です。
数日で追いつけると考えるほうが無理があります。ここを取り違えると、自分を責め続けることになります。
速い人は、無駄がない
手の動きが速いのではなく、迷っていないのです。次に何をするかが決まっているので、止まる時間がありません。
差が出ているのは動きの速度ではなく、判断の時間のほうです。
まず「迷う場面」を数える
一日の中で、手が止まる場面がどこかを覚えておいてください。
- どれを取るか迷う
- 向きが分からない
- 道具を探す
ここを潰すのが、いちばん速く効きます。動きを速めようとするより確実です。
置き場所を決める
道具や部品の位置が毎回違うと、探す時間が積み重なります。決まった場所に戻すだけで変わります。
自分で決められる範囲は限られますが、手元だけでも整えてください。
順番を口の中で言ってみる
覚えきれていないうちは、手順を頭の中で唱えると迷いが減ります。慣れれば要らなくなります。
これは覚えるための一時的な道具なので、いつまでも続ける必要はありません。
速さより先に、正確さ
急いで間違えると、直す時間のほうが長くかかります。周りにも迷惑がかかります。
まず確実にできるようにする。速さはあとから付いてきます。この順番は変えないでください。
できないまま黙らない
追いつけないときに、いちばんまずいのは何も言わないことです。周りは気づいていても、本人が困っているかまでは分かりません。
「ここで手が止まる」と伝えれば、たいてい教えてもらえます。聞くのは早いほうが楽です。
人によってやり方が違うことがある
教わる相手が変わると、少しずつ違うやり方を教わることがあります。混乱したら、どちらでもよいのかを確かめてください。
理由のある違いなら、その理由まで聞いておくと応用が効きます。
見て盗む時間を作る
速い人の手元を、少しのあいだ見てみてください。自分と違うところが必ずあります。
持ち替えの回数、体の向き、目線。言葉で教わるより、見たほうが早いことがあります。
疲れると遅くなる
後半に落ちるなら、速さではなく体力の問題です。休憩の取り方や、前の晩の睡眠を見直してください。
同じ人でも、朝と夕方では速さが違います。
比べる相手を間違えない
何年もやっている人と比べれば、遅くて当たり前です。比べるなら、先週の自分にしてください。
そのほうが、伸びているかどうかが正しく見えます。
周りは思ったほど見ていない
遅いことを気にして、視線が気になる人がいます。ですが皆、自分の持ち場で手一杯です。
見られている前提で焦ると、余計に手が止まります。
それでも合わないと感じたら
工程によって、向き不向きははっきりあります。何週間やっても苦しいなら、それは努力の量の問題ではないかもしれません。
配属の相談ができるかどうかを含め、一度きちんと話してみてください。
目安は数週間から1か月
多くの人が、その辺りで一通り流れに乗ります。逆に言えば、最初の数週間は遅くて当たり前です。
そこを我慢の期間だと決めてしまうと、気持ちが楽になります。
手順を書き出してみる
頭の中だけで覚えようとすると、抜けが出ます。休憩のあいだに順番を書き出すと、覚えていない箇所がはっきりします。
分からない箇所が特定できれば、聞くこともできます。漠然と「難しい」では前に進みません。
家に帰ってから思い返さない
できなかった場面を寝る前まで反芻すると、休めません。翌日の調子まで落ちます。
気になるなら、明日ここを聞く、と一行だけ書いて終わりにしてください。それ以上は考えないでよいことです。
できるようになった日は分かる
ある日、考えずに手が動く瞬間が来ます。そうなると疲れ方まで変わります。
そこまでは誰でも通ります。いま遅いことは、続けられない理由にはなりません。
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