作業のリズムをつくる|数える・区切る・目印を置く

速い人を見ていると、慌てていないのに間に合っています。決まった間合いで動いているからです。手法ごとに見ます。
この形は、覚えれば誰でも使えます。
速さは、動きの速さではない
手を速く動かしても、迷いがあれば止まります。止まらないことのほうが、結果として速いです。
手法その一 数える
同じ動きを、頭の中で数えながらやります。数が合わないときに、抜けたことが分かります。
止める、締める、確かめる。三つの動きなら三つ数えます。
数え方は自分に合う形で構いません。続けられることのほうが大事です。
数えると疲れにくい
次に何をするかを考えなくて済むぶん、頭が休まります。考えることが減ると、体も楽になります。
手法その二 区切る
長い作業を、いくつかの塊に分けます。ここまで終わったら一区切り、という形にします。
先が見えないまま続けるより、続きます。
区切りの単位を決める
個数でも、置き場が一杯になるまででも構いません。自分で数えられるものにしてください。
手法その三 目印を置く
ここまでやった、という印を残します。数え直さずに済みます。
置き方が決まっていれば、離れて戻っても分かります。
置く向きをそろえる
同じ向きに置くだけで、取るときに迷いません。迷いが消えると、間合いが安定します。
手法その四 手の順番を固定する
右で取って左で押さえる、というように順番を決めます。毎回同じにすると、考えずに手が動きます。
日によって変えていると、いつまでも慣れません。
手法その五 立つ位置を決める
立ち位置が変わると、手の届く距離が変わります。同じ場所に立つだけで、動きが安定します。
手法その六 音を使う
機械の音や、部品が当たる音で間合いが取れることがあります。音が変わったときは、何かが違っている合図です。
手法その七 息を合わせる
力を入れる瞬間に息を止めると、体に負担がかかります。吐きながら動くほうが、続きます。
手法その八 置く場所を体に近づける
よく使うものほど、手前に置きます。取りに行く距離が、そのまま時間になります。
一日に何百回も繰り返す動作では、この差が大きく出ます。
リズムが崩れるとき その一
物を探しているときです。置き場所が決まっていないと、毎回崩れます。
リズムが崩れるとき その二
考えながらやっているときです。迷う場面が残っているなら、そこを聞いて潰してください。
リズムが崩れるとき その三
疲れてきたときです。速く戻そうとすると、雑になります。いったん丁寧に戻すほうが早く回復します。
崩れたら止めてよい場面
安全にかかわるときは、リズムより止めるほうが先です。流れを守るために無理をしないでください。
速い人を見る
手先ではなく、体の使い方と置き方を見てください。そこに差があります。
聞けば教えてもらえます。隠すようなことではありません。
自分の型ができるまで
最初は真似から入ります。そのうち、自分の体に合った形に落ち着きます。
覚えたら少しずつ削る
慣れてきたら、要らない動きを一つずつ減らします。減らした分が、そのまま余裕になります。
速くしすぎない
前後の持ち場とつながっています。自分だけ速くても、詰まるだけです。
合わせることも、技術のうちです。
単調さと付き合う
リズムができると、作業は楽になりますが、飽きも出ます。区切りごとに小さな目標を置くと、間が持ちます。
体が覚えるまでの時間
人によりますが、必ず来ます。覚えられない時期に、向いていないと決めないでください。
止まったあとの戻し方
止まると、そこからリズムが崩れます。いきなり元の速さに戻さず、一つ丁寧にやってから乗せ直してください。
まとめ
数える、区切る、目印を置く、順番を固定する。速さは手ではなく、間合いから生まれます。
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