家族へ仕送りしながら働く|金額の決め方と家計の組み立て

家族に仕送りをするために遠方で働く。理由としてよく聞くものです。続けられるかどうかは金額の決め方で決まるので、組み立て方を整理します。
先に決める順番を変える
やりがちなのは「残った分を送る」という考え方です。これだと月によって金額が変わり、送る側も受け取る側も計画が立ちません。
おすすめは逆で、先に送る金額を決め、残りで生活を組む形です。給与が入ったらすぐ送る、あるいは別の口座へ移してしまえば、使い込みも防げます。
金額の決め方
| 順番 | すること |
|---|---|
| 1 | 残業を含まない金額で、毎月の手取りの下限を出す |
| 2 | 自分の生活費を引く(食費・通信費・日用品・帰省の積立) |
| 3 | 急な出費に備える分を残す |
| 4 | 残った範囲で、送る金額を決める |
重要なのは1つ目です。残業が多い月を基準にすると、少ない月に送れなくなります。下限で組み立てておけば、残業のある月はそのまま余裕になります。
寮費無料が効いてくる理由
仕送りを続けるうえで最も効くのは、自分の住居費を下げることです。家賃は毎月かならず出ていき、努力では減らせません。
家賃が月5万円かかる働き方と、寮費無料の働き方では、そのまま月5万円の差になります。同じ時給でも、送れる金額がまるごと変わります。
送り方を決めておく
- 振込にするか、口座を共有するか
- 毎月何日に送るかを決める
- 振込手数料がかからない方法を選ぶ
- 金額を変える必要が出たら、早めに伝える
最後の点は大切です。減らさざるを得なくなったとき、黙って減らすといちばん揉めます。事情を先に共有しておけば、相手も準備できます。
自分の分も残す
すべてを送ってしまうと、体調を崩したときや、契約が切り替わる時期に動けなくなります。数ヶ月分の生活費は手元に残してください。
自分が働き続けられることが、仕送りを続けられる条件です。削るところを間違えると、結果として送れなくなります。
金額を見直す時期
一度決めた金額でも、見直しが必要になる時期があります。先に知っておけば、慌てずに済みます。
| 時期 | 起きること |
|---|---|
| 2年目の6月 | 住民税が引かれ始め、手取りが下がる |
| 生産が落ち着く時期 | 残業が減り、月の収入が下がる |
| 契約の更新時 | 条件が変わる場合がある |
| 帰省の前後 | 交通費でまとまった出費がある |
とくに2年目の住民税は見落とされやすいところです。同じ働き方をしていても手取りが下がるので、1年目のうちにその分を見込んでおくと、仕送りを減らさずに済みます。
送る回数と手数料
毎月の送金には手数料がかかります。少額に見えても、年間では無視できません。
| やり方 | 考え方 |
|---|---|
| 同じ銀行どうしにする | 手数料が下がる、または無料になることがある |
| 回数をまとめる | 月2回を1回にするだけで、年間の手数料が半分になる |
| 自動送金にする | 送り忘れが無くなる。金額が一定なら向いている |
| 家族の口座を1つに決める | 誰に送るかで迷わなくなり、記録も追いやすい |
あわせて、いつ送るかを給料日の直後に固定してください。後回しにすると、使ってしまってから足りないことに気づきます。
送れない月が出たときのために
体調を崩す、想定外の出費が出る、繁忙期が終わって残業が減る。送れない月は起こりえます。先に決めておけば、そのときに揉めません。
- 減らす場合の下限額を、あらかじめ家族と共有しておく
- 減らすときは、月が変わる前に伝える(後からより先に)
- 数ヶ月分の予備を自分の口座に置いておく
- 減った月があっても、翌月に無理して倍にしない
最後の項目が続けるコツです。自分の生活が崩れると、結局は送れなくなります。
いくら送るかを決める順番
「残った分を送る」と決めると、月によって金額が変わって双方が困ります。先に引く形にしてください。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 手取りを確定させる。額面ではなく、実際に振り込まれる額 |
| 2 | 自分の生活に要る分を引く。食費・通信費・日用品 |
| 3 | 不測の出費に備える分を引く。毎月一定額 |
| 4 | 残りのうち、毎月確実に出せる額を仕送りにする |
4番を「多い月に合わせない」のが要点です。残業の少ない月にも出せる額で決めておけば、続けられます。
相手にも予定が立つ形にする
- 送る日を決める。給与日の翌日など、固定にする
- 金額を変えるときは、前もって伝える
- 一時金が入る月は、別枠として渡すか貯めるかを決めておく
- 送れない月が出そうなときは、その月が来る前に相談する
金額の多さより、予定どおりに届くことのほうが受け取る側は助かります。寮の費用がかからない期間は、この「確実に出せる額」を大きくできる時期でもあります。
税や社会保険との関係
家族を扶養に入れている場合、扶養の要件や手続きが関わってきます。仕送りの事実を求められることもあるため、送金の記録は残しておいてください。
要件は状況によって変わるため、該当しそうな場合は勤務先の担当者に確認してください。手続きで有利になることを、知らずに逃しているケースがあります。
毎月いくら送れるかは、募集の条件で決まります。
額面ではなく、手元に残る額から逆に計算してください。
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