手が荒れる|工場で働く人の乾燥とひび割れの手当て

働き始めてしばらくして、手の甲がかさつく、指先が割れるという人がいます。放っておくと作業そのものがつらくなるので、早いうちに手を打ちます。
荒れる原因はひとつではない
思い当たるものを並べると、たいてい複数が重なっています。
- 手袋の中が蒸れて、乾いたときに水分が奪われる
- 手を洗う回数が増えた
- 油や薬品が肌に触れる
- 冬の乾燥した空気
ひとつだけ直しても止まらないことがあります。順に潰していきます。
洗い方を変えるだけで違う
熱いお湯は、汚れと一緒に肌の油も落とします。ぬるま湯で洗うだけで、乾き方が変わります。
洗ったあとにしっかり拭くこと。濡れたまま放っておくと、乾くときに水分が余計に持っていかれます。
拭き方も雑にしない
ごしごし擦ると、それだけで肌を傷めます。押さえるように水気を取ってください。
指の間は残りやすい場所です。ここが荒れの始まりになりやすいので、忘れずに。
手袋の中の蒸れ
長時間つけていると、中は汗で湿ります。休憩のたびに外して乾かすだけで、状態が変わります。
下に薄いものを重ねられるかは職場によって違います。決まりを確認してから試してください。
同じ手袋を使い続けない
湿ったまま翌日も使うと、荒れが進みます。替えがあるなら交互に使い、乾かす時間を作ってください。
支給されるかどうか、自分で用意してよいかは職場によって分かれます。ここも確認が要ります。
塗るのは「寝る前」がいちばん効く
作業中に塗っても、手袋や洗浄ですぐ落ちます。効くのは夜です。
風呂上がりに塗って寝る。これを続けるだけで、朝の状態がまるで変わります。
量をけちらない
薄く伸ばすだけでは足りません。手の甲、指の間、爪のまわりまで行き渡らせてください。
べたつくのが嫌なら、寝る直前に塗るのがいちばん抵抗が少なくなります。
割れてしまったら別の対処
ひび割れは、乾燥の段階を越えています。塗るだけでは閉じません。
傷を覆うものを使って、口が開かないようにしてください。動かすたびに開くと、いつまでも治りません。
血が出る・痛みが強いなら
我慢して作業を続けると、そこから別の問題になります。ひどいときは相談してください。
手は毎日使う場所です。治りにくいまま働き続けるのは得になりません。
爪のまわりが痛むとき
ささくれや、爪の脇の腫れは、乾燥から始まることがあります。むしり取らないでください。
切るなら小さなはさみで、根元を残さないように。引っ張ると深く裂けます。
季節で変わる
冬は空気が乾き、夏は汗と洗浄が増えます。時期によって荒れ方が違うので、対処も変えてください。
冬は塗る量を増やす。夏は乾かす時間を増やす。それぞれ効く方向が違います。
寮の部屋も乾いている
暖房を使う時期は、部屋の空気が乾きます。手だけでなく、のども乾きます。
洗濯物を部屋に干すだけでも、いくらか和らぎます。ついでに済むのでやりやすい方法です。
水分と食べるもの
肌の状態は、外から塗るものだけでは決まりません。水を飲む量が減っていないか見てください。
極端な話ではなく、普通に食べて普通に飲む。ここが崩れていると、何を塗っても追いつきません。
持ってきておくと楽なもの
- 寝る前に塗るもの
- 傷を覆うもの
- 小さなはさみ
どれも小さいので、荷物になりません。荒れてから探すより、先に持っているほうが確実です。
作業のあとに一度洗う
油や粉が付いたまま帰ると、肌に残ったまま夜を越すことになります。落とすものは落としてください。
ただし強く洗いすぎない。落とすことと、削ることは違います。ぬるま湯で丁寧に落とせば十分です。
肌に合わないものを使わない
塗ったあとにひりつく、赤くなるなら、そのままにしないでください。合わないものを使い続けると悪くなります。
香りの強いものは、荒れているときに刺激になることがあります。荒れているときほど、地味なものを選んでください。
最初の1か月がいちばん荒れる
手が環境に慣れるまでは、どうしても荒れやすくなります。そこを越えると落ち着く人が多くいます。
その1か月を、手当てをしながら越えるかどうかで、その後がだいぶ違います。
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