手順書と現場のやり方が違うとき|どちらに従うか

書かれている手順と、実際のやり方が違う。珍しいことではありません。ずれの種類ごとに見ます。
まず、書かれたものが基準
迷ったら、書かれているほうに従います。何かあったときに根拠になるのは、書かれたものです。
そのうえで、ずれの正体を確かめます。
ずれその一 手順書が古い
やり方が変わったのに、書き直されていないことがあります。この場合、現場のほうが正しいことになります。
ただし、それを自分で判断しないでください。確かめてから合わせます。
いつ変わったかを聞く
変更の記録が残っていることがあります。日付が分かれば、どちらが新しいかが決まります。
ずれその二 省略されている
書かれている確認や記録が、実際には飛ばされていることがあります。これは危ないずれです。
省いても今のところ問題が出ていない、というだけのことが多いです。
省略に慣れない
まわりが省いていても、自分は書かれたとおりにやってください。省いた状態で事故が起きると、説明できません。
ずれその三 順番が違う
結果が同じなら好みの差ですが、理由がある順番もあります。なぜその順なのかを聞いてください。
ずれその四 道具が違う
書かれた道具が無い、別のもので代用している。これも、確かめる価値のあるずれです。
代用が認められているのか、単に無いだけなのかで話が変わります。
ずれその五 条件が書かれていない
実際には場合分けがあるのに、手順書には一つしか書かれていない。現場の人は経験で使い分けています。
この場合、手順書のほうが足りていません。
ずれその六 自己流
その人だけがやっているやり方があります。楽だからと真似ると、自分が責任を負うことになります。
見分け方 複数の人を見る
一人だけが違うなら自己流、全員が違うなら手順書が古い。これでかなり見分けられます。
見分け方 理由を聞く
理由が説明できるずれと、できないずれがあります。説明できないものは、たいてい直すべきずれです。
誰に言うか
気づいたことは、教える役の人か直属の人に伝えます。やっている本人を、その場で正そうとしないでください。
言い方
「間違っています」ではなく、「手順書ではこうなっているのですが」。紙を主語にすると、角が立ちません。
新しく入った人だから言える
慣れてしまうと、ずれが見えなくなります。入って間もない時期の違和感は、価値があります。
そのうち気にならなくなるので、気づいたら書き留めてください。
直らないこともある
伝えても変わらない場合があります。そのときは、自分は書かれたとおりにやる、で構いません。
安全にかかわるずれ
ここだけは、放置しないでください。伝えても変わらないなら、記録に残して上へ伝えます。
それでも変わらないなら、社外の窓口という道もあります。
記録を残す意味
言った、言わないになると不利になります。いつ、誰に伝えたかを控えておいてください。
手順書を読み直す習慣
覚えたつもりでも、抜けています。ときどき読み返すと、自分のずれに気づけます。
自分がずれていく
慣れるほど、少しずつ省くようになります。他人のずれより、自分のずれのほうが見えません。
ずれに気づける人になる
書かれたものを一度も読んでいないと、ずれにも気づけません。読んでいる人だけが、違いを見つけられます。
改善として出せる場合
よいやり方を見つけたなら、勝手にやらず提案します。認められて手順書が変われば、全員に効きます。
手順書が無い作業
書かれていない作業もあります。その場合は、教わったやり方を自分で書き留めてください。
書いたものを確かめてもらえば、それが基準になります。
まとめ
基準は書かれたもの。ずれの種類を見分け、理由を聞き、伝えるところまでやる。自分だけで判断しないことです。
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