分からないことを聞く|誰に、いつ、どう聞くか

覚えが早い人は、頭がよいのではありません。聞き方を知っているだけです。場面ごとに見ていきます。
聞かないほうが迷惑になる
聞くのは邪魔をすることだ、と考える人がいます。実際は逆で、間違えて作り直すほうが手間になります。
ここを最初に頭に入れてください。
場面その一 入って最初の週
この時期は、何でも聞いて構いません。聞かないほうが不自然に見える時期です。
ここで遠慮すると、あとで聞きにくくなります。
同じことを二度聞かない工夫
その場で書き留めます。覚えられないのではなく、書いていないだけのことが多いです。
手が空いたときに、自分の言葉で書き直すと定着します。
場面その二 慣れてきたころ
いまさら聞けない、という気持ちが出ます。ここで止まると、間違ったまま覚え続けます。
「確認ですが」と前に置けば、たいてい角が立ちません。
場面その三 忙しいとき
手が離せない相手に長く聞くのは向きません。要点だけ先に言い、詳しくは後で聞く形にします。
いま止めるべきかどうかだけを、先に確かめてください。
場面その四 危ないと感じたとき
これは例外です。迷わず、その場で止めて呼んでください。
後で聞こう、が事故になります。
誰に聞くか
まず、教える役の人か、直属の人です。手の空いていそうな人を探して回るのは、かえって時間がかかります。
聞く相手を決めておく
この人に聞く、と決めておくと動きやすくなります。いない日のために、二人目も決めておいてください。
どう聞くか 言い方の形
- 何をしようとしているか
- どこまで分かっているか
- 何が分からないか
この順で言うと、短く済みます。
丸投げにしない
「分かりません」だけだと、相手は一から説明することになります。自分の考えを添えると、答えが早く返ってきます。
推測を確かめる形
「これはこうだと思うのですが、合っていますか」。この形なら、相手は正誤を言うだけで済みます。
答えが分からなかったとき
説明が理解できないまま、うなずかないでください。分かったふりが、いちばん危ないです。
もう一度お願いします、と言えば済みます。
言葉が聞き取れないとき
土地の言葉や、現場特有の言い方があります。音として聞き取れないだけのこともあります。
書いてもらう、指してもらう。方法は言葉だけではありません。
聞くタイミングを作る
作業の切れ目、休憩の前後。相手が動きを止める瞬間に合わせると、応じてもらいやすくなります。
聞くのを嫌がられたら
相手の機嫌が悪いだけのこともあります。自分に問題があると決めつけないでください。
時間を置くか、別の人に聞けば済みます。
まとめて聞く
細かい疑問を一つずつ持っていくより、いくつか溜めて一度に聞くほうが効率的です。ただし、安全にかかわるものは溜めないでください。
教わったら試す
聞いただけでは身につきません。その場でやってみて、見てもらうところまでが一つの流れです。
教えてくれた人への返し方
お礼を言う。次に同じことを聞かない。この二つで十分です。
聞かれる側になったとき
自分が慣れたころ、後から入る人が来ます。最初に助かったことを、そのまま渡せば足ります。
聞いても答えが返らない職場
そういう場所もあります。その場合は、自分を責めないでください。
別の相手を探すか、記録に残して上へ伝える形になります。
聞けない性格だと思っている人へ
性格の問題ではなく、形を知らないだけです。言い方の型を一つ覚えれば、口から出るようになります。
聞いたことを共有する
自分が引っかかった場所は、次の人も引っかかります。書き留めておけば、そのまま教える材料になります。
まとめ
最初の週は何でも聞く。言うのは「何をしたいか・どこまで分かるか・何が分からないか」。危ないと感じたら、その場で止める。
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