試用期間とは?期間中に辞めさせられることはあるのか

「試用期間中はいつ辞めさせられるか分からない」と考えて、落ち着かない方がいます。実際の位置づけを知っておくと、必要以上に構えずに済みます。
試用期間中も働く人であることは変わらない
試用期間は、お試しの身分という意味ではありません。雇用契約はすでに成立していて、賃金も社会保険も通常どおりです。
会社の側から契約を終わらせる場合も、自由にできるわけではなく、客観的に見て納得できる理由が必要とされています。「なんとなく合わない」で切られるものではありません。
何のための期間か
| 会社側から見ると | 本人から見ると |
|---|---|
| 作業を任せられる状態かを見る | 仕事と生活が回るかを確かめる |
| 安定して出勤できるかを見る | 体が続くかを確かめる |
| 合う工程を判断する材料にする | 職場の雰囲気を知る |
片方向の審査ではなく、双方が確かめる期間という位置づけです。合わないと感じたら本人から辞めることもできます。
見られているのは技能ではない
未経験を前提にした求人であれば、最初から作業ができることは期待されていません。見られているのは次の点です。
- 決まった時間に出勤できているか
- 手順と安全のきまりを守っているか
- 分からないときに聞けるか
- 異常や体調を隠さず伝えられるか
速さは入っていません。速さは慣れれば上がるものだからです。逆に、無断で休む・手順を勝手に変える・不具合を黙って流すといった行動は、期間の長短にかかわらず問題になります。
期間の定めがある契約の場合
もともと契約期間が決まっている働き方では、試用期間が設けられていないこともあります。その場合は契約期間そのものが、双方が判断する期間にあたります。
自分の契約がどうなっているかは、雇用契約書に書かれています。「試用期間」の欄があるか、あるなら何ヶ月かを、署名する前に確認してください。
期間中に条件が変わることはあるか
試用期間中は賃金が異なる、という扱いをしている職場もあります。その場合、あらかじめ書面で示されているはずです。
確認する点は次の3つです。
- 試用期間の長さ
- 期間中の賃金が本採用後と違うか。違うならいくらか
- 期間が終わるとどう変わるか
書面に無いのに後から「試用期間だから」と条件を下げられるようなことは、認められる話ではありません。入る前に、書面で確かめておくのがいちばん確実です。
自分から辞めたくなったら
試用期間中でも、辞める手続きは通常と同じです。黙って来なくなるのではなく、意思を伝えてください。
ただ、その前に一度考えてほしいことがあります。最初の2週間は誰にとってもいちばんつらい時期です。体が慣れておらず、手順も覚えきれていません。この時期の感想で判断すると、多くの場合は早すぎます。
期間が延びることはあるか
「もう少し様子を見たい」として試用期間を延ばす扱いをする職場もあります。ただし、これも自由にできるものではなく、あらかじめ延長がありうると示されていることが前提になります。
もし延長を告げられたら、次の2点を聞いてください。
- 何を満たせば本採用になるのか(具体的に)
- 延長の期間はいつまでか
基準が示されれば、そこに向けて動けます。曖昧なまま延び続ける状態のほうが問題なので、確認は遠慮なくしてください。
入って最初の2週間にやっておくと違うこと
- 出勤時刻に余裕を持つ。最初は道も手順も慣れていない
- 教わったことをその場でメモする
- 体調に不安が出たら、早い段階で伝える
- 分からない点を一日の終わりにまとめて聞く
どれも技能とは関係ありません。この4つができていれば、期間中に問題になることはまずありません。
不安なら聞いてよい
「いまの状態で問題ないか」を上長に聞くのは、失礼なことではありません。むしろ、自分の状態を確かめようとしている姿勢として受け取られます。
面談の機会があれば、そこで聞けば十分です。黙って不安を抱えているより、一度聞いてしまうほうが早く落ち着きます。
まとめ
試用期間は、いつでも切れる期間ではありません。出勤し、手順を守り、分からないことを聞く。この3つができていれば、心配する必要のある期間ではありません。
そして本人にとっても、この仕事と生活が続けられるかを確かめる期間です。合わないと分かることも、この期間の正しい使い方のひとつです。
あるかどうか、長さがどれくらいかは、募集に書かれていることが多い項目です。
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